保湿が皮膚へ与える効果について
- 2022年11月21日
- 皮膚科
当院、皮膚科の医療コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回のテーマは
【保湿が皮膚へ与える効果について】。
保湿が皮膚へ与える効果って
実はものすごいのです!
保湿の効果について、
より多くの方に知っていただきたく
こちらに書かせていただきました♪
健やかなお肌作りのためにも
皆様のご参考になれましたら幸いです。
【 保湿が皮膚へ与える効果 】
1.皮膚のかゆみ症状を抑える
皮膚が乾燥してしまうとかゆみ症状が出ます。
皮膚は、角質細胞内の「天然保湿因子」、角質層の細胞と細胞の間にある「細胞間脂質」、お肌の皮脂と汗などが混ざり合ってできた「皮脂膜」が皮膚の水分の蒸発を防いでいます。これらの働きが乾燥等で弱まることにより、外的刺激(空気の乾燥、汗、紫外線など)に敏感になり、かゆみが生じやすくなります。
2.皮膚のターンオーバーを整える
お肌は28日間のサイクルで生まれ変わります。このメカニズムを「皮膚のターンオーバー」といいます。お肌の構造は細かく分けると皮膚の内側から外側にむかって、基底(きてい)層→有棘(ゆうきょく)層→顆粒(かりゅう)層→角質(かくしつ)層の4つの構造に分かれています。皮膚の一番内側の基底層で表皮細胞がうまれ、細胞分裂を繰り返し、約14日間かけて基底層から顆粒層へと上がってきます。そして最後の14日間は角質層に留まります。この皮膚のターンオーバーの乱れは、皮膚のバリア機能低下にも繋がりますし、老化現象を進行させます。
お肌質もゴワゴワしてきたり、シミ、くすみ、毛穴の詰まりなどの原因にも繋がってしまうのです。
3.皮膚の免疫力アップ(皮膚のバリア機能を整える)
4.皮膚にハリ感を出し、触り心地もスベスベに
本来お肌が持つべき水分量が保たれることにより、ふっくらとした健やかなお肌を維持できます。
5.外用薬の治療効果アップ
乾いたスポンジに生クリームを塗った時と、湿らせたスポンジに生クリームを塗った時では、生クリームがスポンジ内へ浸透していく感じが異なることが想像できると思います。実はお肌でも同じことがいえます。つまり、しっかり保湿をしていただいたお肌に外用薬を塗っていただくことで外用薬の治療効果を上げる効果があります。
いかがでしたでしたか?
健やかなお肌を保つためにも保湿は欠かせません。
ぜひ保湿を習慣化していきましょう。
当院ではその方のお肌質に合わせた保湿剤の選択
をさせていただいております。
お気軽にご相談ください♪
副院長・皮膚科部長
青山 真緒
♪アトピー性皮膚炎、にきび、脂漏性皮膚炎、酒さ、ヘルペス、いぼなどの保険診療は予約なしで受診が可能ですが、ネットより予約(順番予約)をお取りいただけますと、よりスムーズにご案内が可能です。疾患、症状によっては多少順番が前後する場合がございます。ご了承頂けますと幸いです。
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