歯科口腔外科・皮膚科のどちらを受診する際も、お薬手帳をご持参くださるようお願いいたします！

今回は、歯科・口腔外科で注意すべきお薬について説明いたします。

内科等で内服や注射している薬剤によって、舌などの粘膜が荒れることもありますし、歯周病等の歯科疾患を増悪させることもあります。

すでに多くの方にご経験いただいている静脈内鎮静法（静脈麻酔）は、投薬歴をいただかないと実施できません。

当院では、ICU（集中治療）経験や内科的知識が豊富な、口腔外科専門医が投薬歴と全身状態から判断し、最適な歯科・口腔外科治療を提供いたします。
絶対に、自己判断で内服を止めることがないようにお願いいたします。

一部になりますが、歯や口に影響を与える薬剤を列挙します。
まだまだ他にも歯科・口腔外科領域に影響を与える薬はたくさんあります（とても書ききれません）。

 

☆　骨粗鬆症の治療薬

骨粗鬆症の治療薬には内服薬から注射薬までさまざまな種類がありますが、中には、抜歯や状態が悪い歯が残ることで顎の骨が腐るという重大な副作用があるものがあります。
詳しくは、口腔外科ページをごらんください。

内服薬：アクトネル・ダイドロネル・フォサマック・ベネット・ボナロン・ボノテオ・リカルボン等
注射薬：ゾメタ・アレディア・パミドロン酸・プラリア・イベニティ

 

☆　ステロイド

ステロイドは、喘息やリウマチ、アレルギー等、数多くの病気に用いられる薬剤です。長期間使用すると免疫機能が低下しますので、歯周炎やむし歯が進行しやすくなります。
口の中の細菌のバランスが崩れ、カンジダ（カビ）が増えてしまうことがあります。
また、ステロイドを長期に使用すると、骨粗鬆症を発症するおそれがあるため、骨粗鬆症の薬を一緒に処方されている可能性もあります。

 

☆　抗ガン剤

抗ガン剤や放射線治療はからだの免疫機能を強力に抑え込みますので、細菌感染を起こしやすいです。
一般に、抗ガン剤や放射線治療で治療中の方の歯科治療は難しく、開業歯科医では対応できないことが多いですが、当院はがん治療経験が豊富な口腔外科専門医が全身状態を把握しながら治療を行います。

 

☆　胃薬

痛み止めの中には、胃を荒らすものがあります。処方されている胃薬によって、痛み止めの種類を検討する必要があります。
また、食道や胃等の上部消化管が荒れている方は、口の中の粘膜が荒れていることも多いです。

 

☆　鉄剤

貧血のある方は口の粘膜が荒れやすいとされています。内服歴から、粘膜炎の原因が特定されることもあります。

 

☆　抗凝固薬・抗血栓薬

血液がさらさらになっている方には、抜歯だけでなく歯石除去やむし歯治療のときにも注意が必要です。

 

☆　抗不安薬・向精神薬

精神科や心療内科で処方される薬によって、だ液量が少なくなり、口が渇くことが知られています。口が渇くことで、粘膜の荒れ、口臭の原因となりますし、衛生状態が悪くなってむし歯や歯周病も進行します。

#曙橋　皮膚科

#曙橋　歯科

#新宿区　口腔外科

#曙橋　口腔外科