口腔外科専門医が常駐しています
- 2022年12月31日
- 歯科口腔外科
当院は開業医では極めて希少な「口腔外科専門医」が常駐しています。
口腔外科専門医は歯科医師全体の1.2%しかおらず、またそのほとんどが大学や総合病院に所属しています。
気軽に相談が可能な医療機関として、遠方からも日本口腔外科学会ホームページなどを経て当院をお探しいただき、受診くださっている方がたくさんいらっしゃり、誠に光栄です。
舌などの粘膜病変、親知らずの抜歯や顎関節症の治療、顔面の骨折や縫合が必要なケガ、静脈内鎮静法による歯科治療など、口腔外科専門医ならではの医療を日常的に提供しています。
困った患者さんは当日に対応しますが、待ち時間が長くなることがあります。まずは当院までお電話でご相談ください。
口腔外科専門医はまだまだ認知が浅い資格です。
本日は、口腔外科専門医についてご紹介いたします。
【医療法が認める専門医の標榜や広告について】
「医師や歯科医師の専門性に関する資格(専門医)」の広告は、医療法により規制されています。
広告の方法も、医療広告ガイドラインや医療機関ホームページガイドラインによって、適正に行われるよう指導されています。
当院は日本口腔外科学会ホームページ内の「あなたの街の口腔外科専門医https://www.jsoms.or.jp/public/machi/」として、リストアップされている厚生労働省認定の専門医が常駐するクリニックです。
【標ぼう可能な歯科専門医について】
厚生労働省が医療法に従い標ぼう(広告)を認める歯科専門医は、以下の5つのみです。
①口腔外科専門医
②小児歯科専門医
③歯周病専門医
④歯科麻酔専門医
⑤歯科放射線専門医
なお、一般歯科診療施設が標榜する診療科の名称として、「歯科口腔外科」「小児歯科」が認められていますが、必ずしも口腔外科専門医や小児歯科専門医が所属している訳ではありません。
厚生労働省に認められた専門医を所有する歯科医師は全体の4.7%と非常に少ないです(歯科専門医機構調べ・令和元年12月現在)
【口腔外科専門医について】
・どうやって取得するの?
①初期臨床研修を修了後、6年以上の学会認定の研修施設に所属していること
②執刀手術実績を100例以上であること(うち40例以上は悪性腫瘍や外傷等の中難易度以上の手術)
③入院患者(口腔外科)の全身管理経験
④麻酔科や救命センターでの実務経験
⑤学会で演者としての発表経験があり、指定雑誌の学術論文の筆頭著者であること
以上の要件を満たしたうえで、書類審査、筆記試験・口頭試験、手術実地審査に合格すると専門医となります。
手術実地審査については、他施設の審査員の先生が実際に中難易度以上の手術を見に来てくれます。
医師の専門医でも、これほど厳しい基準のあるものは数少ないとされます。
・口腔外科で取り扱う代表疾患
口腔外科疾患は病気を治すものです。インプラント治療以外は、基本的に保険治療となります。
以下に、当院で取り扱う口腔外科疾患を列挙します。
〇代表疾患
口腔感染症(ヘルペス、カンジダなど)
口腔腫瘍・嚢胞→細胞診や組織診断も積極的に行っています
顎顔面の外傷(骨折、歯の脱臼、軟組織の外傷など)→なるべく傷痕が残らないように丁寧に縫合します
口腔粘膜疾患(口内炎、白板症など)→口内炎にはCO2レーザーを使用しています
口腔内の炎症(智歯周囲炎、膿瘍、顎骨炎など)→外科治療を基本としますが、重症化のリスクのある場合に抗菌薬の点滴も行っています
顎関節の疾患(顎関節症など)→マイオモニターを用いた治療も可能です
口腔乾燥症、味覚異常、口臭症、舌痛症など→場合により漢方も用いて治療しています
口腔顎顔面の神経性疾患(三叉神経痛、顔面神経麻痺など)→脳外科や神経内科の先生と協力して薬物治療を行います
唾液腺の疾患→小唾液腺の異常は摘出を行いますが、唾石の摘出も行っています
インプラント治療→当院インプラント治療のページをごらんください
・当院で行っている手術
当院では、局所麻酔や静脈内鎮静法で可能な範疇の手術は幅広く対応しています。
以下に、実際に行っている手術の一例を列挙します
〇代表手術
親知らず等の難しい埋伏歯抜歯
顎骨腫瘍摘出術
歯根端切除術等
上唇小帯・舌小帯等の形成手術
埋伏歯開窓術
インプラント埋入手術
インプラント抜去手術
上顎洞口腔廔閉鎖術
骨造成・骨移植手術
舌や頬粘膜の腫瘍切除術(線維腫・粘液のう胞・乳頭腫など)
顎骨骨折整復固定術
唾石摘出術
最後までご覧いただきありがとうございました。
2023年もココティエクリニック皮フ科・歯科口腔外科を引き続きよろしくお願いいたします。