定期的に受診しましょう
- 2025年5月2日
- 歯科口腔外科
曙橋ココティエクリニック歯科口腔外科の院長・口腔外科専門医の青山です。
今回は歯科医院における定期受診の重要性を説明します。
歯科の定期健診は、口腔の健康を維持し、虫歯や歯周病といった病気を早期に発見・予防するために非常に重要です。以下にその理由と、どのくらいの頻度で受けるべきかについて説明します。
■ 定期健診の重要性
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虫歯・歯周病の早期発見と予防
自覚症状がなくても、虫歯や歯周病は進行していることがあります。自覚症状がないからこそ、いつの間にか進んでしまうのです……。定期健診で早期に発見することで、治療は簡単に済みますし、費用や負担も少なく済みます。とくに、中高年期以降のほとんどの方は歯周病にかかっています。歯周病は高血圧症や糖尿病などと同じ慢性疾患です。内科で定期的に採血を受けたり薬を処方してもらうように、歯科医院でも定期的に検査を受けて必要に応じたケアを受ける必要があります。 -
プロによるクリーニング(PMTC)
毎日の歯磨きでは落としきれない歯石や茶渋(ステイン)、歯垢(プラーク)を、歯科衛生士が専用の器具で取り除いてくれます。むし歯の進行はもちろんですが、歯肉炎や歯周病の進行予防には極めて重要です。口の中のばい菌の数が減りますので、口臭も防げます。 -
口腔がんや前がん病変などの全身疾患の兆候確認
口腔がんや扁平苔癬、白板症などの前がん状態が見つかることもあります。口腔がんは早期発見であれば小さな手術をすればほとんどの場合が助かります。当院は豊富な治療経験を有する口腔外科専門医が粘膜もチェックします。 -
かみ合わせや歯並びのチェック
特に成長期の子どもや、高齢者ではかみ合わせの変化が全身の健康に影響を与えることがあります。義歯も徐々に汚れてばい菌がつきやすくなりますので、同時にチェックや清掃を行います。
■ 定期健診の受診頻度
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「3〜4か月に1回」 の受診が一般的ですが、最低でも半年に1回は受診しましょう。
特に、以下の方はリスクが高いので、頻回に受診が必要な場合が多いです。-
歯周病のリスクが高い方(喫煙者、糖尿病など)
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インプラントやブリッジなどを入れている方
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矯正治療中の方
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妊娠中の方(ホルモンの変化により歯周病になりやすい)
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■ まとめ
歯科の疾患のほとんどは、予防が可能です。痛くなってから通うよりも、定期的にチェックを受けることで結果的に健康にも経済的にもメリットがあります。当院では、必ず丁寧に歯ブラシのチェックや必要な道具を歯科衛生士が指導いたします。お気軽に受診ください。