夏は歯と口のトラブルが増える時期です
- 2025年6月22日
- 歯科口腔外科
新宿区・曙橋ココティエクリニック歯科口腔外科の院長・口腔外科専門医の青山です。
年々夏が暑くなっていますね。まずは命を守る熱中症対策が第一ですが、油断すると口や歯のトラブルが増える時期でもあります。
今回は、夏に起こりやすい歯のトラブルとその対処法について紹介します。
【夏に起こりやすい歯のトラブル】
1. 知覚過敏
原因:冷たい飲み物やアイスクリームの摂取頻度の増加。
症状:冷たいものを口にすると歯が「キーン」としみる。ときには、頭まで痛くなることもあります。
対応:
① 知覚過敏用歯磨き粉を使う。
② 冷たい物を口の中で温めてから飲む。
③ 歯ぎしり・食いしばりの改善(歯のすり減りが原因の場合も)。
①~③で改善しない場合には、むし歯や楔状欠損など、歯に異常がある可能性があります。歯医者さんを受診して診断を受けましょう。
2. 虫歯や歯周病のリスク増加
原因:ジュースやスポーツドリンク、塩飴など糖分の多い飲料や食べ物の摂取頻度の増加。
症状:歯の痛み、歯ぐきの腫れ・出血。
対応:
① 人工甘味料入りの飲食物を摂取する。
② 水で口をゆすぐ・こまめに歯磨きをする。
③ 1日に1回はフロスや歯間ブラシを使う。
3. 口臭の悪化
原因:暑さによる脱水によって唾液の分泌量が減少。
症状:口が乾く、口臭が気になる。
対応:
① 水分補給をこまめに。
② キシリトールガムなどで唾液分泌を促す。
③ 適度な休息(ストレスが増えると唾液の出が悪くなります)。
④ 人工唾液の使用。
⑤ 漢方などの処方を受ける。
当院では、人工唾液の紹介や、唾液分泌を促す作用のある漢方の処方を行っています。
4. 歯ぎしり・食いしばりの悪化
原因:夏のストレス(仕事・家庭・気温)、睡眠の質の低下。
症状:朝起きるとあごが痛い、歯がすり減る、詰め物が取れる。
対応:
① マウスピースの使用(就寝中)。
② 睡眠の質を上げる工夫(クーラー使用・温度管理)。
③ 飲酒のコントロール。
④ 適度な運動と生活習慣の改善。
当院では、十分に患者さんのお話を伺い、生活習慣の改善を指導いたします。必要に応じて、マウスピースの作製や漢方の処方を行っています。
5. 定期検診・治療の中断
原因:夏休み・旅行・帰省などで歯科通院が後回しに。
対応:
① 事前に健診・治療の予定を立てる。
② 忙しい時期こそ口腔ケアを丁寧に。
旅行先でトラブルが起きてから後悔することは少なくありません。海外等の旅行先で応急処置を受けることは簡単ではありません。歯科にかかわらず、ぜひ計画的に健康を守りましょう。
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